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指使いの必要性
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先日、『バンド組んでロックとかメタルとか
やっていそう』と言われたわたくしでございます。
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はい。よく言われます。
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私の外見からはピアノの『ぴ』の字も
出てこないようです。
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しかし。
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レッスンはいたって真面目でございますので
ご安心ください。(笑)
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前置きはこのくらいにして、
本日は指使いについて、楽譜を使いながら
お話していこうと思います。
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ひとつの曲でも、版によって指使いが異なり、
ものによってはかなり弾きにくい指示が
出ていたりします。
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みなさんは練習する際、指使いまでしっかり
確認していますか?
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私は指使いはほとんど無視して
長年やってきておりました。
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特に考えがあったわけではありません。
単純に、めんどくさかったからです。
早く譜読みを終わらせて弾けるようになりたくて。
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結局弾けるようになるのに相当時間がかかりました(笑)
(私の場合は指使い云々だけではなく、
勉強に対しての根本的な姿勢の欠落が原因です。)
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クラシックは特に、強弱記号から表情記号まで細かく書かれており、
その楽譜に書かれたものに対して
忠実に音として再現するという部分が大きいので、
指使いもしっかり守るべき!という
考えの方は多いと思います。
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しかし、指使いすべてを守るということに関しては、
私は『?』です。
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手の大きさも、指の長さも人それぞれ。
ひとつの指使いに対して、
弾きやすいと思う人がいれば、
弾きにくいと感じる人もいると思います。
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指使いは守らせるために書いてあるのではなく、
音の流れや進行がスムーズにいくように
ひとつの提案として書いてあるものです。
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私の立場でこんなことを言ったら怒られそうですが、
流れや進行が綺麗に、
違和感なく奏でられるなら、どんな指でも
構わないのです。ぶっちゃけ。
(かなり大げさな表現ですが。)
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とはいえ、大抵指や腕に負担がかかったり、
うまくコントロールできない場合が多いです。
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ひとつ、楽譜の一部をのせてみます。

ショパンピアノ協奏曲第1番の抜粋です。
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右手はオクターヴの進行になっています。
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この部分、指使いに指示が出ています。
音の配列だけ見れば、親指と小指の
平行移動でも弾けると考えられます。
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指を変えない方が、指と指の距離感がつかめ、
音をはずすこともないのでは?と、
昔の私なら考えます。
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では、なぜわざわざこのような指示になっているのか。
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目につけるべきところはスラーです。
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5小節にわたるスラー。
滑らかに、ひとまとまりに歌い上げたい部分です。
音と音をつなげ、滑らかに弾くには
同じ指の連打は不向きです。
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それからオクターヴの音のバランスです。
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曲にもよると思いますが、この場合、
下の音<上の音
という音のバランスの方が綺麗に響きます。
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しかしながら、親指と小指の連打にしてしまうと、
指の都合上、どうしても音を出したい小指の方が
弱くなってしまうことが多いのです。
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この指示の指使いにすることで、
音の重心が上の方の音にいきやすくなり、
滑らかに、ひとまとまりに歌いやすくなります。
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このように、指使いには音を作り上げるための
意味が隠されていたりするのです。
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手の小柄な方にとっては、この指使いは
辛いと感じる人もいるかもしれませんが、
この譜面の指使いの指示の意味はこんな感じです。
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同じところで音をはずしやすかったり、
思うような音にならない原因は、
結構指使いにあったりします。
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練習する際、是非指使いの指示を
改めて見てみてください。
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どうしてこのような指使いの指示なんだろう?
何か理由があるのかな?
考えていると、結構新たな発見があります。
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弾きやすい指使いを探すことと、守るべき指使い。
自分なりに楽譜と向き合ってみると、
きっと今よりももっと音楽も音も
変わってくると思います。
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